こんにちは。ゆるセミ(@yuru_semi)です。
ゆるく目指すセミリタイア生活を略して、ゆるセミです。
セミリタイアを目指していると、仕事を辞めてからの収入の確保をどうするかを考えます。
貯金が潤沢にあれば、その心配は不要ですが、若くしてセミリタイアをしようと思うと仕事を辞めた後の人生が長いので、収入源は必須です。
その中でも配当金を得るという手法は、多くの人が思いつく手段の一つではないでしょうか?
昨今、高配当株が人気になっています。
ただ、その人気に釣られて、収入を得ようと安易に手を出すと損失を出すことになりかねません。
今回は、高配当株の落とし穴について書いていきたいと思います。
高配当株の落とし穴(リスク)
投資というものは、リスクが付きまといます。
そのリスクをしっかりと理解して、その上で戦略を練り、投資していくことが大事です。
それでは、高配当株のリスクを見ていきましょう。
リスク1.株価が下がる
高配当株を買い、毎年配当金が入るようになっても、そもそもの投資金額に損失が出ていれば意味がありません。
例えば、100,000円を投資して、1,000円の株を100株買ったとします。
そして、買った株の配当利回りが5%だとします。
1,000円(株価)×100株(数量)×5%(配当利回り)=5,000円(配当金)
その場合の配当金は、上記の式から年間5,000円となります。
もともとの投資金額である100,000円に+5,000円され、合計金額は105,000円になるわけです。
しかし、株価が下がるとどうなるでしょうか?
100,000円を投資して、1,000円の株を100株購入しました。
その後、株価は下がり、1株900円になりました。
配当利回りは変わらず5%のままだったとすると下記の式になります。
900円(株価)×100株(数量)×5%(配当利回り)=4,500円(配当金)
配当金は4,500円になりました。
また、元々1,000円で買った株が900円に下がっているので、100,000円の投資が90,000円の金額に減ったということになります。
合計しても、90,000円+4,500円=94,500円。
高配当というだけで株に投資しても、投資した株自体が下落すると、資産自体は減っているという結果になります。
リスク2.減配や無配
配当金はどこから出ているかご存知でしょうか?
それは、会社の利益から出ています。
会社は、売上から社員の給料などの経費を引いた残りが利益になります。
その利益を「貯める」か「株主に分配する」の2択を選ぶわけです。
「株主に分配する」を選んだ場合が、配当金という形で株主さんにお金が返ってくるわけです。
ここで気を付けないといけないのが、利益が出なかったときです。
利益が出なかった場合は、もちろん「株主に分配する」余裕はありません。
僕らもお金に余裕があれば、人におごることの一つや二つあると思います。
しかし、金欠のときに人におごる人はまずいないはずです。
会社もそれと同じで、余裕がないときに「株主に分配する」という選択肢は諦めざるを得ません。
もちろん、赤字でも貯めていたお金から株主に配当金を出すこともあるかもしれませんが、それでも配当金の金額は少なくなります。
つまり、高配当株でも業績が悪くなれば、配当金を出す余裕がなくなり、配当金が減る・出ない可能性があるということを頭に置いておきましょう。
リスク3.見せかけの高配当株
高配当株を選ぶ際の指標として、配当利回りというものがあります。
これは、配当金÷株価といった計算で求められます。
例えば、1株1,000円の配当金が1株50円だったとしましょう。
50円(配当金)÷1,000円(株価)=0.05(配当利回り)
パーセンテージに直すと5%の配当利回りとなります。
では、1,000円の株価が900円に下がったときはどうなるのかを見ていきましょう。
50円(配当金)÷900円(株価)=0.0555...(配当利回り)
パーセンテージに直すと約5.6%の配当利回りになります。
ここで、注目してもらいたいのが、配当金は変わらなくても株価が下がれば、配当利回りが上がるということです。
株価が下がっているのにも関わらず、配当利回りが高いからと飛びつくと、その後も株価が下がり続け、結果としては損をするということにもなりかねません。
そして、株価も下がり、業績もうまくいっていないので、結局は配当金が減らされるということになると、まさに踏んだり蹴ったりです。
つまり、その時点での配当利回りだけに注目するのではなく、今後のことまで視野に入れて、会社の株を選ぶべきです。
まとめ
今回は、高配当株の落とし穴ということでリスクについて書いてきました。
高配当株には下記の3つのリスクがあります。
- 株価下落
- 減配、無配
- 見せかけの高配当株
どのリスクにも共通するポイントは、配当利回りだけに着目して株を買わないことですね。
配当金は会社の利益から出ています。
ですから、会社がしっかりと利益を上げ続けていけるのか?
また、どのような事業で利益を上げているのか?
そういったことにも注意しながら、どの会社の株を買うか決めるといいでしょう。
高配当株の選び方ということで、また今度記事を書きたいと思います。
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